黙示録9章

9:1 第五の御使いがラッパを吹いた。すると私は、一つの星が天から地に落ちるのを見た。その星には、底知れぬ所に通じる穴の鍵が与えられた。

9:2 それが底知れぬ所に通じる穴を開くと、穴から大きなかまどの煙のような煙が立ち上り、太陽と空はこの穴の煙のために暗くなった。

 一つの星は、意思を持って行動することができる存在であり、一章の解き明かしから、御使いを指しています。彼には、鍵が与えられ、底知れぬ所に通じる穴を開きました。そこから出てきたものは、かまどの煙のようなものです。かまどは、神の裁きを表しています。

創世記

15:17 日が沈んで暗くなったとき、見よ、煙の立つかまどと、燃えているたいまつが、切り裂かれた物の間を通り過ぎた。

19:28 彼は、ソドムとゴモラの方、それに低地の全地方を見下ろした。彼が見ると、なんと、まるでかまどの煙のように、その地から煙が立ち上っていた。

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 切り裂かれた物は、イエス・キリストを表していて、その間を通った二つのもののうち、煙立つかまどは、神の裁きを表し、松明は評価を表し、キリストの栄光を照らし出すものとなっています。ご自分を捨てて父の御心を成し遂げたイエス・キリストの偉大さを示すためです。

 また、ソドムとゴモラから立ち上ったかまどの煙のような煙は、神の裁きの結果です。

 太陽と空は、光を地上に届けられず暗くなりました。光は、真理の光の比喩です。その裁きは、真理の光を取り去ることから始まりました。

9:3 その煙の中からいなごが地上に出て来た。それらには、地のサソリが持っているような力が与えられた。

9:4 そして彼らは、地の草やどんな青草、どんな木にも害を加えてはならないが、額に神の印を持たない人たちには加えてよい、と言い渡された。

9:5 その人たちを殺すことは許されなかったが、五か月間苦しめることは許された。彼らの苦痛は、サソリが人を刺したときの苦痛のようだった。

 いなごには、さそりが持つような力が与えられました。いなごは、額に神の印を持たない人たちのために出てきたのであって、植物に害を加えることは許されていませんでした。本来ならば、いなごは、いのちの食物である緑に害を加えますが、ここでは、直接、人に害を加えます。そして、死ぬことのない苦しみを与えることで、警告となっています。この後に、人類の三分の一は、殺されるからです。

9:6 その期間、人々は死を探し求めるが、決して見出すことはない。死ぬことを切に願うが、死は彼らから逃げて行く。

 実際そのいなごに害を加えられた人は、苦しみますが、死を願っても死ぬことがなく、苦しみます。

9:7 いなごたちの姿は、出陣の用意が整った馬に似ていた。頭には金の冠のようなものをかぶり、顔は人間の顔のようであった。

 いなごたち様子は、イエス様の栄光を表しています。それは、その裁きの理由を示すためです。いなごの様子は、出陣の用意のできた馬に似ていました。既に戦いの準備ができていることを表していて、裁きはすぐに行われることを表しています。

 頭の金の冠は、この方が義であり、義のゆえに栄光を受けていることを表しています。義であるというのは、神様の御心を行ったからです。

 顔は、人の顔です。この方が義であることは、人としての歩みの中に現されたことです。人として肉を持つ者が御心を行って義とされているのです。

9:8 また、女の髪のような毛があり、歯は獅子の歯のようであった。

 女の髪のような毛は、長く、頭を覆っていて、女の髪が表しているように自分を覆うものです。イエス様は、人として、御自分を覆われ、父の御心を行われた方です。これは、人に求められていることですが、それを行わなかったことに対して裁きが行われるのです。

 歯は、獅子の歯です。獅子は、この方が王であることを表しています。獅子は、王としての権威を示しています。その歯は、食らうための歯です。支配者として事をなさいます。

9:9 また、鉄の胸当てのような胸当てを着け、その羽の音は、馬に引かれた多くの戦車が戦いに急ぐときの音のようであった。

 胸当ては、それを着けた者がどのような性質の者であるかを示しています。鉄は、支配権の強さを表しています。そして、その羽の音は、戦いに力あることを表しています。

9:10 彼らはサソリのような尾と針を持っていて、その尾には、五か月間、人々に害を加える力があった。

 彼らは、サソリのような尾と針を持っていました。サソリは、エゼキエルでは、預言者に反抗し攻撃する者を表しています。御言葉を聞かず反抗する者たちは、その言葉を取り次ぐ者を攻撃した者たちであるのです。そのような彼らに対して、サソリの毒をもってさばくのです。

 その期間が五か月であるのは、五によって表されることが「神の御心を行う」ことであるからです。地の人々は、神の御心を行わないので、この裁きを受けるのです。

9:11 いなごたちは、底知れぬ所の使いを王としている。その名はヘブル語でアバドン、ギリシア語でアポリュオンという。

 彼らには、王がいました。底しれぬところの使いです。その名は、「破壊者」という意味の名です。神の栄光を打ち立てないからです。イエス様は、神の栄光のためにだけ歩まれました。しかし、神の言葉を受け入れない人々は、神の御業を破壊しようとしているのです。

9:12 第一のわざわいは過ぎ去った。見よ、この後、なお二つのわざわいが来る。

9:13 第六の御使いがラッパを吹いた。すると、神の御前にある金の祭壇の四本の角から、一つの声が聞こえた。

 金の祭壇は、神様の義の基準を示しています。青銅の祭壇が要求していることは、神の御心を行って聖なることを現すことです。ここでは、金によって、義の要求を表しています。四すみの角は、神の権威を表しています。神様の権威が義を要求しています。

9:14 その声は、ラッパを持っている第六の御使いに言った。「大河ユーフラテスのほとりにつながれている、四人の御使いを解き放て。」

9:15 すると、その時、その日、その月、その年のために用意されていた、四人の御使いが解き放たれた。人間の三分の一を殺すためであった。

 四人の御使いは、人類の三分の一を殺すという目的のために繋がれていました。彼らは、定められた時まで、繋がれていたのです。御使いの行動は、決して彼ら自身によるものではなく、神の権威の下にあり行動するのです。定められた時が来なければ、彼らが発動することはありません。

9:16 騎兵の数は二億で、私はその数を耳にした。

 その数は、二つの十千の十千です。十は、到達点を表し、完全さを表しています。千も完全さです、二は、証しです。その数は、神の要求に照らして満たしていないことに対する裁きであり、それを執行する方は、その要求を満たした方です。その方は、封印を特にふさわしい方です。勝利者であるこの方は、御心を行った方であり、完全にこれを行われた方であることを表しています。イエス様は、神様の御心のなすべきことのすべてを成し遂げられた方です。到達すべき点に到達した方であるのです。

 二つは、証しを表しています。全き到達点に達した方としてのイエス様の証しがあるのです。

9:17 私が幻の中で見た馬と、それに乗っている者たちの様子はこうであった。彼らは、燃えるような赤と紫と硫黄の色の胸当てを着けており、馬の頭は獅子の頭のようで、口からは火と煙と硫黄が出ていた。

9:18 これら三つの災害、すなわち、彼らの口から出る火と煙と硫黄によって、人間の三分の一が殺された。

「赤」→「火のような(赤)」

「紫」→「ヒヤシンス」

「硫黄」→硫黄

 馬の頭は、獅子の頭のようで、それは、イエス様の王としての権威を表しています。王として裁きを執行するのです。

 馬に乗る者について、彼らの胸当てが紹介されています。胸当ては、彼らがどのようなものであるかを表しています。その色は、火のような赤と紫と硫黄の色です。この色は、十八節の「火と煙と硫黄に」に対応しています。

 火は、神の評価を表しています。地上の人々が神の要求としての到達点に達しているかどうかを評価されます。

 紫は、煙で、裁きを表しています。

 硫黄は、火の燃える池を表していて、永遠の刑罰を表しています。

9:19 馬の力は口と尾にあって、その尾は蛇に似て頭を持ち、その頭で害を加えるのである。

 口で評価し、尾で呪いをもたらすのです。蛇は、呪いを表しています。

9:20 これらの災害によって殺されなかった、人間の残りの者たちは、悔い改めて自分たちの手で造った物から離れるということをせず、悪霊どもや、金、銀、銅、石、木で造られた偶像、すなわち見ることも聞くことも歩くこともできないものを、拝み続けた。

9:21 また彼らは、自分たちが行っている殺人、魔術、淫らな行いや盗みを悔い改めなかった。

 人々は、災いを受けたにも関わらず、考えを変えることをしませんでした。悪霊や手の技である偶像を拝み続けました。

 また、御言葉に背いて犯罪を犯していました。

■胸当てについて

エペソ

6:14 そして、堅く立ちなさい。腰には真理の帯を締め、胸には正義の胸当てを着け、

6:15 足には平和の福音の備えをはきなさい。

6:16 これらすべての上に、信仰の盾を取りなさい。それによって、悪い者が放つ火矢をすべて消すことができます。

6:17 救いのかぶとをかぶり、御霊の剣、すなわち神のことばを取りなさい。

テサロニケ第一

5:8 しかし、私たちは昼の者なので、信仰と愛の胸当てを着け、救いの望みというかぶとをかぶり、身を慎んでいましょう。

 胸当てに関しては、信仰と愛は、正義と同じです。胸当ては、その人が外に現すその人の性質と行いを表しています。

 エペソ書では、悪魔との戦いという観点から、信仰の働きについて、さらに詳細に示されている。戦いにおいて信仰や御言葉がどのような役割を果たすかが示されているのです。

 

黙示録

9:9 また、鉄の胸当てのような胸当てを着け、その羽の音は、馬に引かれた多くの戦車が戦いに急ぐときの音のようであった。

 胸当ては、その人がどのような性質の者であるかを表しています。それが鉄のようであることは、比喩として示されている方の支配権の強さを表しています。

9:17 私が幻の中で見た馬と、それに乗っている者たちの様子はこうであった。彼らは、燃えるような赤と紫と硫黄の色の胸当てを着けており、馬の頭は獅子の頭のようで、口からは火と煙と硫黄が出ていた。

 赤と紫と硫黄の色は、馬の口から出る火と煙と硫黄に対応しています。

■鉄について

黙示録

2:27 彼は鉄の杖で彼らを牧する。土の器を砕くように。

9:9 また、鉄の胸当てのような胸当てを着け、その羽の音は、馬に引かれた多くの戦車が戦いに急ぐときの音のようであった。

12:5 女は男の子を産んだ。この子は、鉄の杖をもってすべての国々の民を牧することになっていた。その子は神のみもとに、その御座に引き上げられた。

18:12 商品とは、金、銀、宝石、真珠、亜麻布、紫布、絹、緋色の布、あらゆる香木、あらゆる象牙細工、高価な木材や青銅や鉄や大理石で造ったあらゆる器具、

19:15 この方の口からは、諸国の民を打つために鋭い剣が出ていた。鉄の杖で彼らを牧するのは、この方である。また、全能者なる神の激しい憤りのぶどうの踏み場を踏まれるのは、この方である。

■サソリについて

申命記

8:15 燃える蛇やサソリのいるあの大きな恐ろしい荒野、水のない乾ききった地を通らせ、硬い岩からあなたのために水を流れ出させ、

列王記第一

12:11 私の父がおまえたちに重いくびきを負わせたのであれば、私はおまえたちのくびきをもっと重くする。私の父がおまえたちをむちで懲らしめたのであれば、私はサソリでおまえたちを懲らしめる』と。」

12:14 若者たちの助言どおりに彼らに答えた。「私の父がおまえたちのくびきを重くしたのなら、私はおまえたちのくびきをもっと重くする。私の父がおまえたちをむちで懲らしめたのなら、私はサソリでおまえたちを懲らしめる。」

歴代誌第二

10:11 私の父がおまえたちに重いくびきを負わせたのであれば、私はおまえたちのくびきをもっと重くする。私の父がおまえたちをむちで懲らしめたのであれば、私はサソリを使う』と。」

10:14 若者たちの助言どおりに民に答えた。「私はおまえたちのくびきを重くする。私はそれをもっと重くする。私の父がおまえたちをむちで懲らしめたのなら、私はサソリを使う。」

エゼキエル書

2:6 人の子よ。あなたは彼らや彼らのことばを恐れるな。あざみと茨があなたと一緒にあり、サソリの間に住んでも、恐れるな。そのことばを恐れるな。彼らの顔におびえるな。彼らは反逆の家なのだから。

ルカ

10:19 確かにわたしはあなたがたに、蛇やサソリを踏みつけ、敵のあらゆる力に打ち勝つ権威を授けました。ですから、あなたがたに害を加えるものは何一つありません。

11:12 卵を求めているのに、サソリを与えるような父親がいるでしょうか。

黙示録

9:3 その煙の中からいなごが地上に出て来た。それらには、地のサソリが持っているような力が与えられた。

9:5 その人たちを殺すことは許されなかったが、五か月間苦しめることは許された。彼らの苦痛は、サソリが人を刺したときの苦痛のようだった。

9:10 彼らはサソリのような尾と針を持っていて、その尾には、五か月間、人々に害を加える力があった。

 サソリは、敵の攻撃の力を表してます。